上限予算の設定を必ず行う

地域設定と同様に、必ず設定する必要があるのは1日あたりの予算設定です。
予算設定をしなかった場合、予算の上限はありません。

とくにリスティング広告が初心者の場合、予算設定は見落としがちなところでもあります。
つい1日あたりの予算設定を忘れてしまい、不適切なキーワード設定をしてしまうと、たくさんアクセスが集まってきます。その結果、知らずのうちにわずか数日で、多額の予算を使ってしまう事例はけっこうあるのです。

まずは1日あたりの予算を必ず設定します。そしてきちんと設定できたか、見なおすように注意してください。

少額の予算でテストマーケティングを行う

1日あたりの予算はいかほどが最適と思いますか。大きくはじめるのがよいのか、それとも小さくはじめるのがよいのか迷う人もいるでしょう。

結論からいえば、小さな予算からはじめるのが望ましいといえます。はじめは月に1万円や3万円のような少額でもよいのです。いきなりたくさんの予算を組む必要はありません。

なぜなら少額からスタートすることで、自社のサービスや商品のネット上でのニーズを調査できるからです。つまりテストマーケティングをすることで、適切なキーワードや不要なキーワードを分別し、さらに新しいニーズのあるキーワードを見つけられます。

テストマーケティングで予約や申込みが順調に増えれば、予算の増額をします。反対に予約や申込みがまったくなかった場合には、キーワードや広告が適切かを調べなければなりません。キーワードや広告に問題がなければ、ホームページを見なおす必要があると推測できるのです。

そしてホームページを改善した後に、再度リスティング広告を出稿してテストマーケティングをします。このような手順で行うことで、費用のムダが抑えられるのです。

さらにテストマーケティングをすることで、検索ボリュームやクリック単価が把握でき、1日あたりの正確な予算を予測できるのです。

少額の予算設定に向かない事例

ここで注意すべきことがあります。
少額の予算ではじめることに向かない場合があります。

■キャンペーン

キャンペーンで顧客を一気に獲得したい時には、少額予算は向いていません。
少額予算では多くの顧客を集めるのに限界が生じます。

■募集期間に限定がある

ある一定期間で顧客を集めたい時に、少額予算を組んでしまうとチャンスを逃してしまう恐れがあります。

■大量の問い合わせや登録数を増やしたい時

大量のクリックが必要な場合、少額予算で設定するのに限度があります。

■早急に分析したい場合

少額予算の場合、データがたまるのに時間がかかってしまいます。
早急に分析データを必要とする場合は向いていません。

このように特定の場合を除き、リスティング広告は少額からはじめるのが望ましいといえます。
少額からはじめることで、適切な設定条件を把握でき、効果的な予算設定ができるのです。