前回、「整体」「鍼灸」のような1キーワードでの入札は、クリックコストが高くなり、予約に結びつきにくいことを説明しました。

1キーワードで入札設定した場合、たとえばユーザーが、「鍼灸 求人」「鍼灸師 資格」「鍼灸とは」「針 購入」のようなキーワードで検索した場合でも広告が表示されてしまいます。

これらのキーワードは鍼灸院の予約に繋がらないキーワードです。1キーワードで設定した場合は、鍼灸院の予約とはまったく関係のないキーワードでたくさん表示されてしまい、ムダなクリックが発生してしまいます。

では「鍼灸 足立区」のように地域名を入れるとどうでしょうか。部分一致で設定したときは、「鍼灸 北千住」「針治療 梅島」のように、「足立区内の地域名」や鍼灸に関連するキーワードで表示されやすくなります。

ただし部分一致は、似た業種も表示するため、「エステ 北千住」「漢方 足立」のようなキーワードを表示することがあります。「エステ」や「漢方」で検索したユーザーは、エステサロンや漢方薬局を探しているのです。

もちろん広告をクリックした人の中には、エステや漢方薬局を止めて、鍼灸に切り替える人もいるでしょうが、十分な費用対効果が出ない可能性はあるわけです。 

さらに「鍼灸師 足立区 求人」「鍼灸 足立 税理士」のように、「求人」や「税理士」が含まれるキーワードでも表示されてしまいます。

「鍼灸師 足立区 求人」は、足立区内での鍼灸師募集を探すために、ユーザーは検索しています。
「鍼灸 足立 会計士」は、足立区内で治療院専門の税理士を探すために検索しています。

このように「求人」や「税理士」が含まれたキーワードは、鍼灸院の予約に繋がりにくいキーワードといえるでしょう。

これらの関連性の薄いキーワードで、広告をクリックされると、ムダなコストが発生します。とくに「求人」や「税理士」のキーワードはライバルが多く、クリック単価が高騰しがちです。

そのため、これらのムダなキーワードが含まれた場合、広告を表示させないようにする必要があります。

キーワード除外設定を実施する

このようなムダなクリックを防止するために、「キーワード除外」設定がお勧めです。除外設定をすることで、「求人」「税理士」のような治療院集客にまったく関係のないキーワードをブロックできるのです。

さらに「エステ」や「漢方」といったキーワードも、費用対効果が悪ければ除外設定をするとよいでしょう。ただ症状によっては、漢方から鍼灸に変える可能性が高いケースもあるため、一概には言いきれないのですが、「キーワード除外」設定を行うことで、効率のよいリスティング広告を運営できるのです。

このようにキーワード除外設定は、重要な設定項目といってよいでしょう。
実際の検索キーワードを詳しく分析したところ、予算の半分以上が、ムダキーワードだったというお客様もあったくらいです。

また「キーワード除外」設定は最初に行うことはもちろん、実際にユーザーが検索したキーワードを定期的に分析するとよいでしょう。