前回、ホームページリニューアル後に予約(申し込み)が激減する主な理由のリストを紹介しました。
リニューアル後に予約(申し込み)が激減する主な理由
- ホームページアドレス(url)を変更した際に、転送設定(リダイレクト)を行っていなかった
- タイトルタグの大幅変更、または重複タイトルの多用
- 致命的なリンク切れ、リンクエラーがあった
- 予約(申し込み)がわかりにくくなっていた
- ユーザーの知りたい内容(情報)にたどり着けず、迷いやすい構成になっていた
- 以前のホームページurlが、検索エンジン上に存在していた
- ページ数が大幅に減っていた
- 貴重な記事を削除していた。又は内容が悪くなった
- クロール停止設定が解除されていなかった
- プロトコルの変更(例 http→https)をしたが、転送設定をしなかった
- サブドメインの変更をしたが、転送設定をなかった
(例 https://xxxyyy.com→https://www.xxxyyy.com) - ホームページの読込速度が遅くなった
今回は一つ目の項目、転送(リダイレクト)について説明します。
リダイレクトとは、ホームページを新しいドメインに変更したとき、以前のホームページアドレスを新しいアドレスへ自動転送する設定をいいます。
例えば、リニューアル前とリニューアル後のホームページアドレスを次のとおりにしたとします。
■リニューアル前のurl
https://xxxyyy.com
■リニューアル後のurl
https://xxxzzz.com
もしリダイレクトを行っていないと、「https://xxxyyy.com」をクリックしたとき、ホームページが存在しないことになります。
そこでリダイレクトを行うと、「https://xxxyyy.com」をクリックしたら、リニューアル後の「https://xxxzzz.com」へ自動で移動するようになります。
リダイレクトの必要性その1 – 利便性
リダイレクトは、二つの面で必要になります。一つは利便性です。
以前からのお客様や見込み客が、スマホやパソコンで、あなたのホームページをブックマークしていたとします。
もし、リダイレクトを設定していない場合、どのようなことが起きるでしょうか。
ホームページがリニューアルされた後、お客様や見込み客がブックマークからあなたのホームページにアクセスしても、ホームページは「存在していないURL」ことになります。
こうなると、お客様にとって不便なホームページとなり、最悪、サービスが終了したと勘違いされ、二度と訪問しなくなることさえあります。
リダイレクトの必要性その2 – SEO対策
二つ目は、SEO対策の面です。
リダイレクトを行うことで、以前のホームページの検索エンジン上の強さを引き継ぐことができます。
検索エンジン上では、ドメイン(url)が変わると、まったく別のサイトして認識されます。
特に新しく取得したurlは、検索エンジン上の評価はないに等しいです。
同じURLが長く使われていると、過剰なseo対策などをしていなければ、検索エンジンの評価は高まっていきます。
例をあげれば、何十年も運営している会社と創業したばかりの会社では、銀行が融資する際の評価は、大きな差があります。
創業仕立ての会社には、銀行の評価は非常に厳しいですが、何十年も運営している会社なら融資は通りやすいです。ドメインの評価も、この事例と似ています。
もし、リダイレクトを行なわず、新しいurlでリニューアルした場合、あなたのホームページは創業したばかりの会社と同じ状態で、検索エンジンからまったく評価されていません。
当然、これまで検索上位に表示されていたページが、検索エンジンに表示されなくなるのです。
そこで、以前のドメインの強さを引き継ぐために、リダイレクトを行う必要があります。
特にリニューアル後にアクセスが急減している場合、まずはリダイレクト設定が行われているかを確認してみましょう。
各ページごとにリダイレクトを行う
また、ドメインを変えずにリニューアルしても、新しいページ(url)が作られた場合、検索エンジン上は、新しくできたページと認識されます。
リニューアル前のurl
https://xxxyyy.com/p1.html
リニューアル後のurl
https://xxxyyy.com/p2.html
この場合でも、リダイレクト設定を行わないと、SEO上の強さを引き継ぐことはできません。
各ページのurlを変えた場合にも、ページ毎にリダイレクトを行う必要があります。
ちなみにホームページをリニューアルする際には、ドメインだけでなく各ページのURLを変更せず、同じに揃えるのが理想と言えます。