前回に引き続き、クリニックの集客「急な患者減少への対処法」について解説します。
PPC広告による集患
今回の急な集客依頼については、いくつかの有効な対策を行いました。まず一つ目は、すでに予測していた人はいるかと思いますが、短期間で集める方法としたら、ppc広告になりますね。
つまり、有料広告を使って集患したのですね。使った広告はgoogleアドワーズ広告です。今回は、ヤフー広告まではやらなくても大丈夫と推測しましたので、google広告のみで集患を実施しました。
万が一、グーグル広告で結果が出なければヤフー広告を使う予定でしたが、結果としてグーグル広告のみで十分でした。
なお、ヤフー広告は、今後グーグル広告で新患が来なくなった場合に使う予定を立てておりますが、グーグル広告を出してから4か月経過しても順調なので、しばらくヤフー広告を使う機会はないと感じております。
PPC広告は設定を間違えると失敗する!?
「PPC広告はうまくいかない」という声も多いです。実際、PPC広告を行った7~8割がうまくいかず、PPC広告を止めたという人はいます。
ただPPC広告がうまくいかない原因を調べると、多くはキーワードやターゲットの設定に問題があったのですね。業者に依頼しないで自分で設定して広告を出す人がいますが、「地域配信」を「全国配信」にしていたなど、初歩的な設定で失敗していることも意外と多いのです。
また、業者に丸投げしてもなかなかうまくいかないことがあります。
業者の腕はピンからキリまであり、実際のクリック状況を一切報告しない業者があります。無駄なクリックばかりが発生して、費用対効果が極端に悪いこともあります。
どこが信用できる業者なのかを見分けるのは初心者にはなかなか難しいです。依頼する側も、PPC広告の基本的なことを理解し、PPC業者に丸投げしないようにすることも大事になります。
意外と知らない!?地域設定のコツ
それから、どの地域、あるいは症例の来院数が多いのかについては、PPC業者では分からないんですね。
例えば、世田谷区でクリニックを運営しているとします。世田谷区で開業していれば、世田谷区の患者が一番多いでしょうが、その他の地域でどこから来るか、第2位のエリア、そして第3位、第4位、第5位のエリアがあるわけなんですね。
広告を出すにしても、表示の優先順位機能を活用することで、効率よく広告を出せるようになります。また、半径20km以内や30km以内で広告を出す方法もありますが、基本的に集患の多いエリアを優先的に配信するのがよいです。
例えば、毎月、新患が何人、どのエリアから来られたかの統計を集計していくことで、どの地域の新患が多いかがわかるようになります。来院数の多い地域を優先的に広告を出していくのが望ましいです。
(続く)
クリニックの集客「急な患者減少への対処法」
1.急な患者減少に対し、4日後に予約でいっぱいにした集客法
2.ネットによる集客(PPC広告)
3.地域設定→PPC業者に丸投げしない
4.宣伝の優先順位
5.ライバルの集客法・患者の評判を要調査
6.シンデレラの可能性~新しい収益の柱を見つける方法