前回に引き続き、クリニックの集客「急な患者減少への対処法」について解説します。

PPC広告による集患

PPC広告で失敗した一例として、ある都内のクリニックをとりあげてみました。「千葉からも来院があるんだよ。神奈川からも埼玉からも茨城からも患者が来るんだよ」と言われ、優先順位をつけずに半径設定を大きくして広告を出したら、やはり費用対効果がものすごく悪くなりました。

東京以外の遠い他県から来る患者はもちろんいるのですが、割合としてはとても少なかったんですね。半径設定を大きくする方法もありますが、実際の現場の来院数を見たら、北のエリアからの来院が極端に少ないこともあります。

患者は南から流れてきたり、東から流れてくる、線路の沿線上から流れてくるなど、地域によって患者の流れが変わってくるんですね。

実際の過去のデータを集計して北のエリアからの患者が極端に少ない場合は、そのエリアに広告を出しても費用対効果が悪いことがあるわけです。

実際、患者がどの地域から多く来ているかについては、クリニックで働いている現場の人しかわかりません。
PPC業者は、「どこのエリアの来院が多いですか」と聞くことはないので、単純に半径設定や近くの地域で設定してしまうのですね。

あとは、最近スマホを使う人が多いので、スマホ表示の優先順位を高め、できる限りトップページの上部に表示させると大変有効になります。
これらの点を理解しておかないと、ヤフーとグーグルの広告を両方出稿しても、望むような効果を得られにくくなります。
(続く)

クリニックの集客「急な患者減少への対処法」


1.急な患者減少に対し、4日後に予約でいっぱいにした集客法
2.ネットによる集客(PPC広告)
3.地域設定→PPC業者に丸投げしない
4.宣伝の優先順位
5.ライバルの集客法・患者の評判を要調査
6.シンデレラの可能性~新しい収益の柱を見つける方法