前回に引き続き、社労士、会計士、税理士の宣伝法について解説してまいります。

業界に特化して、さらに付加価値を提供する

お客様を特定の業界に絞り込むことで、「こういうことを実施したら集客に成功した」「ある会社は多店舗展開に成功した」のような、より有益な情報が入るようになります。

そこで成功した治療家たちを招いてセミナーを定期的に開催したり、有益な情報をメルマガや小冊子にすることで、決算・会計処理に加え、経営に役立てる付加価値をお客様に提供することができるようになったのですね。

もちろん、機密情報のようなものまではお客様に提供できないですが、治療院という業界に絞り込んだところ、「こうやったらうまくいった」という事例をお客様にアドバイスできるようになりました。つまり、通常の会計業務だけでなくコンサル的な仕事ができるようになり、治療院にとっても付加価値の高い助言がいただけるようになります。

こうなると、他の税理士や会計士と契約するよりも、経営に役立つ業界情報が頂けるのであれば、こちらと契約しようという流れになるわけなんですね。

会計処理のスムーズ化と安定経営を実現

あと、治療院業界の専門会計士となることで会計処理がスムーズになります。会計については細かい説明まではできないですが、多くの業界をお客様に抱えていると、その分、ややこしい処理が数多く生じることもあると思うんですね。

もし、同業種のお客様だけであれば、より精度の高い会計処理をスピーディーに提供できるメリットが生じます。つまり、会計業務としての生産性が高まり、より安定した経営が実現できるようになります。

社労士、税理士、会計士は全国でかなりの人数となっております。しかし、助成金の申請を行っている士業は目立ち始めていますが、ニーズに対してまだまだ少ないように思えます。また、特定の業界に特化した会計士・税理士もまだまだ少ないように思います。

業種や分野を絞り込むことでライバルが少なくなり、「もっと安くしろ」のような価格競争合戦から抜けられるようになり、収益性が高まっていきますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

(続く)

社労士・会計士の集客「特定の分野、市場の囲い込み戦略」


1.社労士→助成金の申請代行業、採用支援
2.税理士→治療院に特化した会計業務
3.競合が少なければ価格競争になりにくい
4.メルマガ、ブログ、セミナーで有益な情報を提供
5.自分をブランディングする