本日は「グー・チョキ・パー戦略」について解説致します。

新市場開拓法No.2:グー・チョキ・パー戦略

「グー・チョキ・パー戦略」を聞いたことがない人もいるかしれませんが、これは重要な考え方の一つです。

これまで説明した通り、創業期は「グーッ」と絞り込んでいくような戦略ですね。それから軌道に乗ったのち、チョキ(はさみ)で一つの分野から2つの分野をつくっていくことになります。さらに二つ目が軌道に乗ったら3つ目、4つ目・・・と広げていくことが「パー戦略」になります。

ただ4つ5つと分野が広がっていくと、採算が合わなかったり効率の悪いサービスができてくるんですね。そうなると無駄が生じてくるわけです。
そこでもう1度、グーに戻ってきて不要なものを取り除いて絞り込むことになります。

つまり、グー・チョキ・パー戦略は循環しているという見方があります。グー・チョキ・パーで一通りやって少し拡散しすぎたかなと思ったらまたグーに戻していくサイクルになります。

ここで注意しなければならないのは、グー戦略でうまくいっている間に、次のチョキ戦略を実施することです。前回、説明したように、危機が起きてから慌ててやっても間に合わなくなる恐れがあります。

一つの分野で成功して一安心する気持ちはわかりますが、安心している期間が長すぎるとマンネリ化してしまい、新しい分野を開拓するのがおっくうになることが意外に多いのです。

ところで、もう一つの分野はどうやって見つけるかという課題があります。これがなかなか難しいわけなんですね。ただ、私もいろいろなお客さんと接してきて、この課題を解決した事例がありますので、次回に説明します。

(次回に続く)

治療院の成功戦略「新市場開拓法」


一分野の危険性
「グー」「チョキ」「パー」戦略
「シンデレラ商品(一倉定氏)」 
「シンデレラ」は治療院にも当てはまる
収益の柱は3つ以上あるとよい