本日は治療院の成功戦略ということで、『新市場開拓法』について解説していきたいと思います。『創業戦略編』と『リピーター獲得法』については、すでに前回の動画やブログで紹介していますので、ご興味あればそちらをご覧頂ければと思います。
新市場開拓法No.1:一分野のみの危険性
まず新市場開拓法として、1番目のポイントとして「一分野のみの危険性」とをあげています。創業戦略編では、「できるだけ絞り込んでいく」という話をしましたが、「これと矛盾するのではないか」と思われるかもしれません。ただ、創業の頃は経験や知識、資金管理や集患などあらゆる面で経験が不足しているわけですね。
そのため、創業時は治療の分野を絞っていかないと、患者さんが感動するレベルまで施術の技術が身につかない訳です。よって初めは自分の関心の強い分野や得意な分野に絞って施術することになりますが、これが軌道に乗ったとき、このテーマに挙げた新しい課題が生じるようになります。
例えば、美容鍼灸の来院率が90%になったとします。美容鍼灸を例えにするのは申し訳ないのですが、どこかの美容鍼灸院の施術ミスで顔に鍼の跡がずっと残ってしまい、マスコミでニュースにされて問題になったとします。
実際は鍼で一生跡が残ることは極めて少ないのですが、問題を起こしたのは一店舗であっても、全国各地の美容鍼灸院が大きなダメージを受けてしまうんですね。
これは他の分野でも同じことがいえます。もう一例をあげれば、整体で不妊施術をやっていたけど、実はまったくの素人がやっていたということで、マスコミで叩かれたら、ごく一店舗の悪徳治療院が起こした問題なのに、まじめに行っている大半の治療院まで大きなダメージを受けることになります。
これは、商品でも言えるわけです。1つの商品が売上の大半を占めていると、仕入先がストップしたり、仕入数が制限されたりするだけで、一気に倒産の危機になります。
1個の商品、一つのサービス、一つの仕入れ先、一つのお客様が売上の大半を占めていると、もしその商品やサービス、お客様がなくなったら大半の売上がなくなってしまうんですね。そうなったらほぼ倒産に近い状態になります。
このような危険性をなくすために、次の課題として新しい分野を開拓する必要があるのです。
(次回に続く)
治療院の成功戦略「新市場開拓法」
一分野の危険性
「グー」「チョキ」「パー」戦略
「シンデレラ商品(一倉定氏)」
「シンデレラ」は治療院にも当てはまる
収益の柱は3つ以上あるとよい