リスティング広告を途中で止める理由

8割の店舗がリスティング広告を途中で止めたという話をしましたが、止める主な理由として次があげられます。


  • 思うような成果が出なかった
  • 代行会社に依頼すると、管理費用までかかってしまう
  • 操作が難しい(自社運営の場合)
  • 代行会社の対応が悪い


リスティング広告を自社で運営する店舗があれば、代行会社に依頼する店舗もあるでしょう。
たとえば代行会社に依頼した場合、毎月、管理費用としての固定費用が発生します。
そして管理費用は代行会社によって異なります。管理費用の相場は月2万円から5万円くらいでしょう。しっかりした分析を実施する代行会社は、月に10万円ほどの管理費用を請求するケースもあります。

ただしこれは、あくまで管理費です。この他にクリック費用が発生します。
クリック費用はユーザー側で調整することも可能ですが、月額のクリック予算は最低3万円(管理費が2万円の場合、合計5万円)のように最低予算を設定しているケースは多いです。しかし現実的には、固定費も合わせて月5万円を出せる店舗はそう多くありません。

また代行会社によって、リスティング広告による成果は大きく変わってきますし、実績のある代行会社においても、担当者によって成果が変わってくるのです。

それからリスティング広告の結果を、毎月きちんと提出する代行会社もあれば、意味のない分析データが送られることもあります。そもそも結果を提出しないところもあれば、データは送らないけど、成果を出している代行会社があります。

代行会社を止めて自社運営をする店舗もあるでしょう。ただし管理画面の操作が思うようにいかず、かえってクリックコストが増大し、代行会社に依頼していたときよりも悪化することさえあります。

あるいは自社運営に切り替えたところ、予算の上限設定を忘れてしまい、知らないうちに月に20万円以上のコストが発生し、ショックを受けた店舗様もあるのです。
そのためリスティング広告の自社運営にはリスクがあります。

クリック予算はどのくらいが妥当?

業種や地域によってクリック費用の予算は大きく異なります。医療関係のように予算を多く出せる場合には、月に30万円以上の予算を使うところさえあります。その一方、月に1、2万円程度の予算で十分な成果が出ている店舗も存在しているのです。

これは「都市部や郊外などの地域」、「ライバルの数」にも影響し、さらにリスティング広告を運営する担当者の力量にも大きく影響します。店舗がお客様を受け入れられるキャパによってももちろん左右されるでしょう。

そしてホームページの作り方にも影響します。そもそもホームページの完成度が低く、ユーザー目線で作っていないホームページとなると、予算あたりの申込率は当然下がります。

そのため、いかほどの予算が打倒なのかを一概に言い切れないのが現実です。基本的にはその都度、費用対効果を測定して、予算を設定するのが望ましいと言えますが、リスティング広告を出稿している店舗の平均予算は、目安として月に5万~8万円あたりが多いように思えます。

しかし長年、費用対効果を出し続けている店舗では、月に1万~2万円のクリックコストで、大きな成果を長年、出し続けている店舗があります。
たとえば同じエリア内のライバル店は、月に10万円のクリック費用をかけていても成果が出ない。しかし近くの同業の店舗では、月1、2万円程度のクリック費用で抜群の成果をあげていることがあるのです。

同じ地域なのに、結果が大きく異なるには、もちろん明らかな理由があります。そこでリスティング広告を実施する上でのポイントを、以下の項目に分けて解説します。


  1. 最適な配信地域を設定する
  2. 効果的な1日あたりの予算設定方法
  3. 効果の高いキーワード選定とは
  4. 不要なキーワードの除外設定を実施
  5. キーワードと広告とサイトのページの関連性を一致させる
  6. リンク先のページのを訪問者目線で作る