前回に引き続き、治療院の多店舗展開に成功したポイントを解説してまいります。

治療院名に地域名や駅名を入れる

前回は立地戦略で駅近くに店舗を構えることを説明しましたが、次のポイントとして「治療院名に駅名、あるいは地名を入れている」ことをあげています。

一例をあげると千葉県に柏市があります。実際にこういう治療院名があるわけではないですが、「柏駅前整体院」とか「柏駅前鍼灸院」のような治療院名にしているわけなんですね。

なぜこういう治療院名にしているのか、私なりに説明するとまず一つ目に覚えやすいんですよね。一度見たり聞いたりすると思い出しやすい名前で、そして患者さんは駅前、駅近くの治療院に通いたいと思っていることが多いのです。こういう覚えやすいというメリットが一つ目にあります。

あと二つ目に検索エンジン、yahooやgoogleで治療院を探すとき、「駅名+治療名「地域名+サービス名」で検索する人が多いですね。
例えば「整体院 ●●市」「整骨院 ●●市」とか、「鍼灸院 ●●市」「鍼灸院 ●●駅」になりますが、治療院名に駅名や地域名を入れると、検索エンジンの上位に入りやすくなります。
※、グーグルマップの上位表示には、グーグルマイビジネスの登録が有効になります。この方法にはおいおいブログにて紹介する予定です。

さらにヤフーロコ(ヤフー地図)やgoogleマップといったネット地図にも上位に入りやすくなります。ネット地図については、実際にヤフーやグーグルで「地域+サービス名」で検索するとわかりますが、1ページ上位に治療院の地図が掲載されます。この部分に表示されやすくなるということですね。

このように治療院名に駅名や地域名を入れると覚えやすくなるだけでなく、検索エンジンにとても強くなるというメリットが生じてくるんですね。

ただ、駅名や地域名を治療院名に入れているところはけっこうあります。立地戦略と治療院名の対策だけではまだまだ不十分で、もう一段の工夫や心構えが必要担います。
(続く)

治療院の多店舗展開の成功の秘訣


1.治療院は一店舗の運営でも大変。多店舗はもっと難しい
2.立地戦略は駅前
3.治療院名に駅名を入れる

4.宣伝広告に特に力を入れている
5.技術者出身の院長は、販売軽視が多い
6.治療・宣伝・資金運用のバランスの大切さ

7.HP作成・広告会社は有名・大企業で選ばない
8.いい人と長く付き合い、共に発展する
9.同時に多店舗展開せず、一店舗ずつ軌道に乗せていく(トヨタ戦略)
10.成功モデルをつくる(教育・昇進制度、経営・事業理念を共有)