次回に引き続き、車の整備工場の集客・宣伝法について解説してまいります。

技術研修会や現場作業を宣伝に使う

車の整備会社の集客・宣伝法の一つに「技術研修会のアピール」をあげています。今では多くの整備会社が技術研修会あるいは勉強会を開催していますが、こういったことも宣伝で活用するとよいです。

技術研修を開催したらその研修の様子をホームページ、あるいはブログに掲載すると意外に読まれるんですね。車を大切にしているお客様ほど、どのような人が修理していて、どのように扱われているかを気にするものです。お客様は依頼する前にホームページやブログなどを細かくチェックされるんですね。

特に「B to B(お客様が法人)」なら、「技術研修に力を入れている会社」と認識されることで他の整備会社との差別化になり、申し込み率が高まるようになります。

また、技術研修会の他、車の修理を行っている現場の様子をブログなどに掲載することも宣伝にプラスになります。具体的な方法をいえば従業員の誰かに月に1回、記事を書いてもらうようにします。

記事の一例を次にあげてみます。
「今日は、トラックの修理を頼まれました。お客様から今日中に直してほしいと言われ、部品の在庫を探すためパートナー業者にかたっぱしに電話して探したところ見つかりました。パートナー業者まで車で部品を直接取りに行き、今日中に無事、修理を完了できました。最後にお客様に喜ばれて本当にうれしかったです」

ごくわずかの記事ですが、これを読むだけで社内カルチャーと従業員がテキパキと仕事をしている雰囲気が伝わってきますね。このわずかの記事で法人取引が決まることもあるわけです。

代車サービスのアピール

修理や車検で数日車を預けるとき、代車を無料で貸し出すサービスを行っている整備会社はたくさんありますね。

代車サービスを行っていない会社もあるかもしれませんが、代車サービスを行っていても、ホームページやチラシなどに代車無料サービスを記載していないケースは意外と多いんですね。こうした「代車無料サービス」も宣伝効果として十分に期待できるのです。
(続く)

中小企業の集客「車の整備工場編」


1.既存のサービスおよび新規事業で成功した宣伝法
2.ものづくり・技術者出身の経営者に多い宣伝軽視の考え
3.安さでなく安全・安心をメインにアピール
4.サービスをアピール
5.サービス・アピールの事例
6.経営理念の重要性