次回に引き続き、車の整備工場の集客・宣伝法について解説してまいります。
有資格者の在籍をアピールする
例えば、自動車整備会社では有資格者が在籍し、整備・点検は当然、有資格者が行っているわけです。数年前に、ある有名な自動車メーカーが、資格を持たない人が検査をしていたことでニュースで問題になったことがありましたが、車の整備は基本的に有資格者が行うわけなんですね。
多くの自動車整備会社では在籍している社内整備士のほとんどは、何らかの自動車系の資格を取得しており、資格者が車の整備や修理を行うわけです。これは、車の整備業界では当たり前のことですが、車の修理をお願いするお客様の立場からするとよくわからないんですね。
「業界内では、車の修理や整備は有資格者が実施するのは当たり前なので、宣伝に使えない」と思うでしょうが、実際、車の修理を検討しているお客様は、業界内のことを知らない人が多いわけです。
ホームページやチラシに「有資格者が多数在籍」や「有資格者が点検・修理を実施」とか記載されていると、他の多くの会社がこういったことを記載していないので、差別化が図れるようになります。
こうゆう当たり前のことを書くだけでも、「安全・安心」のプラス効果が起きてくるわけなんですね。
認定工場・加盟店・受賞を活用する”
あとは「●●認定工場」「●●組合加盟店」「国土交通省 ●●認定」「国土交通省 ●●受賞」ですね。こういったキャッチも「安全・安心」を高める効果が期待できます。
そもそも車の整備業は、ほとんどの会社がどこかの団体の加盟店や組合には入っています。国土交通省か詳しい省はうる覚えですが、そもそも国の認定がないと事業を行うことができません。そして、長年事業を行っていればると国(省)から表彰されることは当たり前のようにあるんですね。でも、多くのお客様はそういった業界内のことは知らないわけです。
「●●認定工場」や「国土交通省●●受賞」とか協会や国から認定されていることが記載されているだけでも、依頼を検討しているお客様からすれば「協会の認定があるんだ」「国からの受賞があるんだ」と安心し、頼みたくなるんですね。
あとは、創業からの年数ですね。30年経ったら1000社のうち数社しか残らないと言われている時代です。創業10年以上なったら「お、長くやってるな」となりますし、特に創業30年以上ならさらに安定感を与えるので、こういったこともアピールポイントになると思います。
(続く)
中小企業の集客「車の整備工場編」
1.既存のサービスおよび新規事業で成功した宣伝法
2.ものづくり・技術者出身の経営者に多い宣伝軽視の考え
3.安さでなく安全・安心をメインにアピール
4.サービスをアピール
5.サービス・アピールの事例
6.経営理念の重要性